南千住の船波。立ち食いにしては珍しいことに、入り口には青の暖簾。その上には味の立喰そばの文字。やはり暖簾をくぐると蕎麦屋の気分が出る。まぁ中は狭く、カウンターで立って食べる形式なんですが。食券はなく、口頭注文。粋な感じの店主が注文を受けてくれる。
天ぷらそばを注文、370円。メニューはその他に、きつね、たぬき、かけ、玉子のみのシンプルな構成。麺を温められすぐに出てくる。丼は小さめ。薬味のネギが多めに乗ってくる。唐辛子は七味ではなく一味なので入れすぎ注意。麺は太めの茹で麺、やや茶色がかっている。茹で加減がちょうどよく、もそっとした食感がいかにも茹で麺らしくていい感じ。つゆの味付けも濃すぎず、薄すぎず。綺麗な円形の天ぷらは出来合いなんですかね。若干海老が混じっているが、衣のかたまりで、つゆにとろとろっと溶ける。B級っぽいものを食べたい気分にマッチした一品でした。
荒川区南千住7−1−12
TEL:03-3802-2773
時間:5:30-18:30 (休憩 14:00-16:00)
ところで、南千住ってあまり縁がないのだが、だだっ広いJRの工場、角張った冷たい感じのマンションが立ち並び、歩道も車道も広い割に人通りや車通りが少ないので、どことなく寂しいというか、寒さを感じる街ですね。新しいショッピングモールなんかがあって、一部明るい場所もあるんですが。なんでも江戸時代は小塚原刑場といものがあり、多くの罪人が処刑された土地なんだとか。