新橋のポンヌッフ。新橋駅の銀座寄りのガード下、立地は最高だ。店の前に、柳沢製麺と書かれた箱が山と積まれている。店内は狭く、立って食べる形式。自分が行った時は、不機嫌そうなおばちゃんが一人で切り盛りしていた。(一応、フォローしておくと、食べ終わって「ごちそうさま」というと、明るい声で「ありがとうございました」と返ってきたので、不機嫌に見えただけかもしれない。)
春菊天そば、340円。茹で麺使用なので、待ち時間は短い。この店は、そばの前にどんぶりの形状が印象に残る。横に広く、底が浅い。肝心のそばは白っぽい茹で麺でコシがなくフニャフニャ。つゆは、この手の店には珍しく、甘味がなく辛口、結構濃い目の味付け。茹で麺+甘いつゆ、に慣れていると少し面食らうかもしれない。このつゆなら生麺と組み合わせたいと思った。春菊天はべちょっとしている。
港区新橋2-17-14
ポンヌッフ・・・何かフランス語のような名前だなぁ、と思って調べてみると、同じようにこの店の名前でひっかかる人が多いらしく、検索したら簡単に由来がわかった。フランス語でpont(橋) neuf(新しい)という言葉なのだそうだ。新しい橋、要するに新橋と言いたいらしい。英語のニューブリッジ(new bridge)という店名にするより、ポンヌッフのほうがオシャレな感じはしますね。さすがに、おフランスです。因みにセーヌ川に架かるpont neufという橋が実在するらしく、同橋をタイトルに冠した古い映画(邦題:ポンヌフの恋人)もあるようです。
ところで、「新しい」という意味のフランス語としては、ボージョレ・ヌーボとか、アール・ヌーボとかで出てくる「ヌーボ」(nouveau)という単語になじみがある。日本語で「新しい」とひとつの単語で片付けている事をフランス語では状況によってヌッフ、ヌーボと使い分けてるんですね。