尾張屋本店。明治3年創業の老舗で、浅草で最も有名なお蕎麦屋さんのひとつです。雷門通りに面しているという立地、気取った感じがない外見から、この店を知らずに浅草に来た観光客が立ち寄る事も多いと思われます。
さほど広いわけではなく席も少なめ、老舗を気取った風もない店内が自分には馴染みます。永井荷風が通ったことで知られるとの事ですが、文学の素養がない自分にとっては教科書でしか名前を聞いたことがない人です(恥・・・)。
かしわせいろの大盛りを頼む、950円。割と良心的な値段なのではないでしょうか。鶏肉のダシがきいたつゆがとても美味しい。かしわもふわっとした食感、程よい感じで熱が通っている感じ。途中で薬味としてついてきたおろし生姜(+ねぎ)を足したのですが、入れない方が良かったかも。生姜は香りが強いので少量でも要注意ですね。蕎麦は白く、普通の太さ。貧乏舌の自分が感想を書くのはおこがましいのですが、蕎麦の味、香りはさほど感じられない気がします。コシのある食感はいいと思いました。
ところで、この店は大きな海老の天ぷらが大きな売りのひとつなんですが、自分は海老が苦手なのでパスです。天蕎麦や天丼の天ぷらには海老を使うのって誰が始めたんでしょうか?アナゴあたりがスタンダードだったら良かったのに。
東京都台東区浅草1-7-1